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このゲームをプレイする上でのモラル、格下狩りについて
※当初の思惑と違う伝わり方をしたようなので書き直しました(2015/09/20)
ガンダムコンクエストはプレイヤー同士が対戦するゲームです。もちろん戦争ゲームですので勝つことが第一なわけで、そのための戦術は人によって様々です。しかし勝つための『賢い戦術』が、時と場合によっては『ズルイ戦術』になりうるときがあります。例としてHP1の支援機を繰り返し使用するゾンビ部隊や、敵攻撃の空受け対応、足場崩し、同盟員で一つの基地に何十ものアラートをつける通称「バスターコール」など。
人によっていろんな価値観があると思いますが、個人的にはこれらは戦域を勝利に導くための戦術として許される範囲だと思っています。自分はゾンビ運用前提の部隊を使っていますし、1%も勝てる見込みがないときは空受けもします。重要付近の攻防であれば足場崩しも、バスターコールへの参加もします。これらの行為が、できる限り多くの対人戦を楽しみつつ戦域の勝利に貢献する手段の一つだと考えているからです。逆に自分が同じことをされても相手側の戦術として納得がいきます。
ただ、これだけは例え戦術であろうと一考してほしい行為があります。
お察しの人も多いと思いますが格下狩りです。
相当なランキング上位のプレイヤーであるにも関わらず、低ランクの弱いプレイヤーだけを執拗に狙って攻撃を繰り返し、友軍プレイヤーに戦果を渡すのさえ嫌がってキッチリと基地まで燃やしていく。プロフに「空受けしたら燃やす」と、まるで死にたくなければ生贄を捧げろみたいな脅し文句を書く人もいます。これらの行為を行う人たちは、掲示板などで通称「戦果乞食」と呼ばれています。
= 格下狩りの正当性 =====
やっているほうに言わせれば、「戦果を競うゲームなんだから仕方ないじゃん」かもしれません。「こっちはそれだけ金注ぎ込んでるんだから弱いヤツ蹴散らして何が悪い」かもしれません。
はい、その通りです。
自分がいかに戦果を稼ぐか、他のプレイヤーにいかに戦果を与えないか、それを競うゲームなのでその主張は極めて正当なものです。ゲームシステムがそうできているので、それに対して最も効率が良いプレイをするのは真っ当な行為。多くの時間とお金を費やしたプレイヤーがそうでないプレイヤーを蹂躙できるという主張も正当だと思います。無課金プレイヤーが簡単に重課金プレイヤーに勝てるゲームだったら誰も課金しません。
繰り返しますが戦果を稼ぐために弱いプレイヤーを攻撃する行為は間違いなく正当な行為なのです。よく2chなどで「戦果乞食してるクソ野郎が」みたいな主張を見かけますが、それは筋が通りません。誰にもそのプレイスタイルを罵る権利はないのです。
ただですね、
少しだけでいいんです、
ほんの少しだけ、気遣いをしてみませんか?と提案したいのです。
「戦果乞食」と呼ばれるプレイスタイルはゲームとしては間違いなく正当です。ですが正当であるか正当でないかは関係なく、結果として不快な思いをしているプレイヤーがいます。
想像してみてください。
リアルが忙しいその合間にガンコンをプレイすることを楽しみにしているライトユーザー、前哨戦に出撃するために2時間の時間を準備し、さぁがんばるぞと出撃したら、通常戦なのに2桁ランカーだらけ、みんな重要拠点を飛び越えて真っ直ぐに後方にいるこちらに一直線。カスリ傷をつけるのも難しいようなバケモノ部隊を連投されて基地まで完全に燃やされゲーム退場。空受けしても結果は一緒。そんなのを日々繰り返されたら、そのプレイヤーは嫌気が差してゲームを辞めます。
まぁ、これは脚色の入った極端な例かもしれませんが。でもほんの少しだけ気遣いをしてあげてほしいのです。
格下に覚醒SR支援部隊を投げる、別にいいと思います。でも、占拠部隊の同時着弾は控えてみませんか?格下相手に連投する、それも別にいいと思います。でも、1回か2回貫通に成功したなら「貴様が強くなって挑んでくる日を楽しみにしているぞ」とトドメを控えてみませんか?
なぜこんなことを提案しているのかというと、ライトユーザーのモチベーションの低下と引退を危惧しているからなのです。ガンダムコンクエストは無課金・微課金でもやり方次第で十分に楽しめるゲームだと私は思っていますが、プレイヤー全員がそうではありません。戦場で蹂躙され続ける日々に楽しみを見い出せないまま引退にたどり着いてしまう人だって沢山います。
ゲームを辞めるプレイヤーが増えれば当然ゲーム自体が下火になっていき、サービス終了が近づきます。そう、つまり正当性がある「格下狩り」的行為ですが、結果として自分が多くのお金を注ぎ込んでいるゲームの寿命を自分自身の手で縮めていることになるのです。
= ソーシャルゲームにおけるライトユーザーの重要性 =====
ソシャゲが成功する要因のひとつが、ライトユーザーの確保だと言われています。パズドラ、白猫、モンスト、ポコパン、ツムツム・・・ヒットしたソシャゲは、全てライトユーザー層をきっちり確保しています。
一見すると、ソーシャルゲームにおいて無課金ユーザーは必要がないように思うかもしれません。ゲームの売上になるのは課金者達の課金であるはず、だからタダでゲームを楽しんでいる無課金ユーザーは運営にとってもどうでもいい存在でしょ、と思うかもしれません。しかし実際はそうではありません。
基本的には課金をすればするほど優位に立つことができるのがソーシャルゲームです。多額の課金者が少額の課金者を蹂躙でき、少額の課金者は微額の課金者を蹂躙でき、さらに微額の課金者は無課金者を蹂躙できる、・・・とまぁ、当たり前のことなのですが。これは食物連鎖のピラミッドのような図にすることができます。頂点を重課金者だとすれば、自分のいる層より下位の層にいるプレイヤーに対して優位にゲームを進めることができるわけです。
もし下位の層の人口が非常にたくさんいた場合どうでしょう?食物連鎖ピラミッドで言えば、エサが非常に充実していることを意味します。上位の層、つまり課金者は課金による優位性を発揮する機会が多くなり、課金の恩恵をより大きく感じることができて楽しめるわけです。
逆に下位の層の人口が非常に少なくなった場合はどうでしょう?課金して優位性を持っているはずなのに、その優位性を発揮する相手が見当たらず周囲には同格かそれ以上ばかり。そこからはひたすら重課金者同士の札束を使った殴り合い。青天井の課金レースに疲れた者からどんどん引退してゲームの規模は小さくなるばかりです。
= 「無課金・微課金でも楽しめる」というフレーズがもたらす宣伝効果 =====
また無課金・微課金のユーザーの確保はゲームにとって非常に大きな宣伝効果ももたらします。ソシャゲとして成功したパズドラやツムツム、これらが流行ったのはなぜでしょう。大きな要因の一つが「無課金・微課金でも楽しめる」ということです。アプリダウンロードランキングのレビューであったり、知人からのクチコミであったり、ソシャゲを始めるときに「無料でも楽しめるぜ」という評判は、新規プレイヤーにとって大きな後押しになります。そしてプレイ人口が増えれば、アプリランキングで上位に表示されたり、クチコミにて認知度が上がったりと、相乗効果で更なる露出を生み、ゲームの発展に結びつくことになります。
しかし無課金・微課金の楽しむスペースを徹底的に排除してしまったゲームの場合はどうでしょう?
「相当な金額を課金しなければ楽しめないゲームです」
「お前もガンコンやろうぜ!一緒にやれば楽しいよ!課金?ああ、俺はウン十万ぐらいかな?」
そんなデンジャラスなゲームを誰が新しく始めようと思うでしょうか?「無課金・微課金でも楽しめる」というフレーズはソシャゲにとって本当に大事なことなのです。
= いま引退者が出ることの深刻さについて =====
ガンダムコンクエストは500万DLされた大人気アプリだ!なんて言っていますが、戦果ランキングから推測できるアクティブユーザー数は、せいぜい1万5千人~2万人程度ではないでしょうか(この中にはサブアカウントやRMT業者アカウントも多数含まれる)。
しかもリリースから1年半以上経った現在、新規ユーザーの獲得はお世辞にも進んでいません。それも当然のことで、日本の人口は限られていて、スマホ人口も限られていて、携帯ゲームをする人口も限られています。ロボットアニメというジャンル、手軽ではない本格的なシミュレーションゲームという点を配慮するとさらに分母は少なくなります。そもそも、このゲームに強く興味を持ちそうな層は、既にプレイしていたり、引退していたり、もしくは別のガンダムゲームをプレイしていたりするのではないかとも思います。中華・香港系ユーザーも以前に比べるとだいぶ割合が減った印象。おそらく向こうのほうでも頭打ちになっているのでしょう。つまりこれからユーザー数の微増はあっても、爆発的な右上がりは現状では期待できないということです。
通常戦域に出撃していわゆる「格下狩り」やそれに近いことを行っているランカーは百人単位でいます。仮に彼らが1シーズンで3人ずつライトユーザーを引退に追い込んだら、と考えたらどうでしょう?新規ユーザー増加の見込みがこの薄い現状では、決して無視できない数字になるはずです。
= まとめ =====
長々と書いてしまいましたが最終的に言いたいのは、格下狩りはゲームとしては正当な手段です、ディスるつもりもありません。でも、ライトユーザーに対してほんの些細な配慮を持ちませんか?ということなのです。
格下と戦うなとは言っていません、でも格下との戦い方っていうのはあると思うのです。格下イジメをしたほうが有利になるようなこんなゲームシステムにしてしまった運営に一番の責任がありますが、「運営がそういうシステムにしたんだから知らねぇよ、そういうゲームなんだよ」とライトユーザーを排除するようなプレイを繰り返せば、ゲームそのものが下火になって最終的に損をするのは自分自身です。重要なのは行為の正当性ではなく、それがどういった結果をもたらすかだと思うのです。
長くガンダムコンクエストというゲームを楽しみたいのは皆同じ気持ちなはず。もしあなたが格下狩り、もしくはそれに近いことをやっているのであれば、その点を留意して頂ければ幸いです。
= 追記: 逆に格下狩りを受ける立場の方々へ =====
負けが込むと確かに悔しいです。それが八方塞りで打つ手なしの負け方だった場合はなおさらです。しかし、たかだかゲームだという割り切りも大事かと思います。とんでもない金額のお金と時間を費やしてその強さを得てきたランカー達と正面から張り合って結果を出すのは、元々至難の業なのです。
開き直って、複数部隊で一部隊潰せるような構成にしたり、対回避特化部隊、対装甲盾特化部隊を作ったり、楽しみ方をジャイアントキル(大物喰い)する喜びなんかにシフトしてみてはいかがでしょうか?(自分はガズアル&後方優先攻撃Ⅱ+持ちアタッカーみたいな安物部隊で、ランカーの支援部隊一点殺しとかやって楽しんでますよムフフ)
「ランカーが近づいてきたぞー!!にげろー!!」みたいなところまでゲームとして捉えて楽しめると、ちょっと気持ちが変わってきますよ。